どうも、皆さん。
看護師歴5年・医薬品登録販売者*の『もずく』と申します。
看護師の専門知識と経験を活かし、
現在は某大手ドラッグストアで働いています。
《注* ”医薬品登録販売者”とは…》
・市販薬の相談に応じる事ができる公的資格 not 薬剤師
・ドラッグストア等で、白衣を着ている事が多い
詳しく知りたい方は、コチラのブログ記事を読んでみてくださいね。
同じ薬を、同じ量で投与しても、
全ての人で同じ効果が得られるとは限りません。
薬の効き方には、必ず個人差があります。
(↑薬の相談の時に、必ず伝えるようにしてる言葉です)
今回は、薬の効き方に影響する要因や
薬を使うのに注意が必要な場合を
いくつか解説していきます。
新生児・乳幼児・小児の体の機能は
成人と比べて未発達な状態です。
(詳しい内容は『小児看護学』で勉強しますよ)
肝臓や腎臓の機能が未発達なため、
薬物の代謝・排泄(詳しくは前回の記事を参照)に
どうしても時間が掛かってしまいます。
なので、薬の作用(副作用)が強く現れる恐れがあります!
また、小児は成人よりも
体重に対する体内の水分(細胞外液とも言う)量が
多いという特徴があります。
ソレを考慮して、年齢・体重・体表面積などを計算して
薬を投与する量を決めている模様。
(詳しい計算式はココでは割愛します。気になる人は調べてみよう!)
なので、「大人の薬を、半分にして飲ませる」と言うのはNG。
ちなみに、市販薬の場合 ↓
症状が軽い場合や、忙しくて病院に行く時間がない場合は
小児用の市販薬を使って様子を見るのも
1つの選択肢としてはアリだと思います。
ですが、2歳未満の小児や
症状がひどい場合、市販薬を使っても改善しない場合、
市販薬を使うのに少しでも不安がある場合は
小児科の受診がオススメですよ。
加齢に伴って、様々な機能が低下してきます。
(詳しくは『老年看護学』で勉強しますよ~)
加齢に伴う変化の中には、肝臓・腎臓の機能低下も含まれます。
薬物の代謝や体外への排泄が遅くなり、
血中濃度が次第に上昇。
薬の作用(副作用)が強く現れる恐れがあります!
(この辺の話は、前回の記事を参照してみてくださいね)
薬の作用が強く出現することで、
動作時にふらつき、転倒につながる事もあるので要注意!
高齢者の転倒は、骨折につながり
その後の生活に多大な影響を及ぼす可能性があります...。
(この辺の詳しい話も『老年看護学』で勉強しますよ~)
市販薬の場合、添付文書の【使用上の注意:相談すること】に
”高齢者”が挙げられている事が多いんです。
その主な理由がコチラ ↓
★加齢に伴う肝臓・腎臓の機能低下
(作用・副作用が強く出る恐れアリ)
★持病(基礎疾患)を抱えている場合が多い
(詳しくは【クスリな小噺:第2回】を参照)
持病(基礎疾患)がある方は、
かかりつけの主治医への相談をオススメしています。
★妊娠中
胎盤を通じて、胎児に影響を与える恐れがあります!
母体の血液と、胎児の血液とが混ざらない仕組み
(血液-胎盤関門:詳しくは『母性看護学』にて)もありますが、
一部の薬はコレを突破し、胎児に移行してしまいます…。
中には、胎児への催奇形性
(さいきけいせい:身体構造の奇形を引き起こす可能性)があるモノも。
妊娠中の薬の使用については、
医師や薬剤師に相談することをオススメ。
(基本的に、市販薬はオススメできません…)
★授乳中
(前回の記事でも少し触れましたが)
母乳中に薬物が移行する事によって、
乳児へ影響を与える恐れがあります。
中には、安全に使える薬もあるので
医師や薬剤師に要相談ですよ~。
『持病のある方・妊娠中・授乳中の方は、使用に注意が必要』という
市販薬は、数多く存在します。
「今の自分の状態で、市販薬を使っても大丈夫かなぁ…?」と
お悩みの方は、是非
『医薬品登録販売者』や『薬剤師』に相談してみてくださいね!
名 前:もずく
ブログ:雑記ブログ『もずくの徒然漂流記』
【プロフィール】
生息地:三重県 北中部《田舎・山》
行動範囲:【近鉄沿線メイン】愛知(名古屋)~三重~大阪
看護師経験5年【急性期(呼吸器内科・耳鼻咽喉科)⇒回復期リハ⇒回復期リハ】
⇒育児しながらブログ
⇒某大手ドラッグストアの『医薬品登録販売者』(パート)
市販薬の勉強をしつつ、ブログ書いたり、マンガ描いたりしてます。
挨拶&自己PR
・病棟看護師として働いてきた経験談
・国試にも出題され、臨床でも必須な『薬理学』
・医療用医薬品と市販薬の話
・身近なカラダの不調の話…等々、看護学生さんが『楽しく読めて、役に立つ』情報を提供していきます。
よろしくお願い申し上げます。