どうも、皆さん。
看護師歴5年・医薬品登録販売者*の『もずく』と申します。
看護師の専門知識と経験を活かし、
現在は某大手ドラッグストアで働いています。
《注* ”医薬品登録販売者”とは…》
・市販薬の相談に応じる事ができる公的資格 not 薬剤師
・ドラッグストア等で、白衣を着ている事が多い
詳しく知りたい方は、コチラのブログ記事を読んでみてくださいね。
普段の日常生活から一転!
病気やケガで入院する事に…となると、
いつも飲んでいる薬はどうなるか…ご存知ですか?
使用中の薬(内服薬だけでなく、外用薬も含む。
モチロン市販薬も!)
は全て一旦預かり、病院の薬剤師へ渡されます。
(ココから先は、”病院薬剤師”のお仕事!
最近は『アンサングシンデレラ』
が話題ですね。)
この持参薬ですが…
Drの指示にて使用を中止&院内処方の薬に変更
…となる事がよくありました。
もずくが看護師時代に勤務していた
病棟の1つ(呼吸器内科・耳鼻咽喉科病棟)では、
「市販の咳止めを飲んでいた」という患者さんがチラホラ。
記憶する限り、持参の市販薬は
殆ど”服用中止”になっていました。
Dr曰く、
「咳や痰に関する薬は状態に応じて
ココで出すから、市販薬は中止」
…との事。
医療用医薬品と一般用医薬品(市販薬)には
処方せんが必要か否か以外にも
大きな違いがあります。
☆医療用医薬品
・1つの薬に1つの成分が配合されている
(複数種配合された薬もある)
⇒医師の判断によって、症状に応じて
複数の薬を組み合わせる
・添付文書の《効果・効能》の欄は
具体的な病名・症状で記載
★一般用医薬品
・1つの薬に複数の成分が配合されている
(1つの成分のみのモノもあるが、種類は少ない)
⇒1つの薬で、様々な症状に幅広~く対応できる
・添付文書の《効果・効能》の欄は、自覚症状で記載
⇒一般の方でも、わかりやすく判断できるように
コレは、ある市販薬の成分を示したモノです。
1つの薬に、こんなに複数の成分が入ってるんですよ~。
・コデインリン酸塩
・dℓ-メチルエフェドリン塩酸塩
・クロルフェニラミンマレイン酸塩
・無水カフェイン
(以下、ちょっと多いので省略)
複数の成分が入ってると、「一粒で二度、三度オイシイ!」
と何だかお得な感じもするけれど
そうとも限らないのが現実。
ある成分が入っている事で
特定の持病を持つ人は
使用できない or 使いにくい
(その持病の症状を悪化させる危険性があるため)
…なんて事もあります。
上記の咳止めの薬の場合
気管支拡張薬として「メチルエフェドリン」という
成分が含まれることで
高血圧・心臓病・糖尿病・甲状腺機能亢進症の方には
使いづらくなってしまってます…。
(市販薬の『使用上の注意』には、”相談すること”として
疾患名が挙げられています)
咳を止めたいのに、交感神経刺激作用によって
血圧や血糖値が上がるリスクがあるんです。
値をシビアにコントロールしている人にとっては
コレはたまったもんじゃないですよね。
コレが、持参の市販薬が入院時に概ね中止になる
理由の1つだと個人的には考えています。
複数の成分が配合されていることで
市販薬の選択に迷う事もあるかと思います。
そんな時は是非『医薬品登録販売者』や
『薬剤師』に気軽に相談してみてくださいね!
名 前:もずく
SNS:Twitter
ブログ:雑記ブログ『もずくの徒然漂流記』
【プロフィール】
生息地:三重県 北中部《田舎・山》
行動範囲:【近鉄沿線メイン】愛知(名古屋)~三重~大阪
看護師経験5年【急性期(呼吸器内科・耳鼻咽喉科)⇒回復期リハ⇒回復期リハ】
⇒育児しながらブログ
⇒某大手ドラッグストアの『医薬品登録販売者』(パート)
市販薬の勉強をしつつ、ブログ書いたり、マンガ描いたりしてます。
挨拶&自己PR
・病棟看護師として働いてきた経験談
・国試にも出題され、臨床でも必須な『薬理学』
・医療用医薬品と市販薬の話
・身近なカラダの不調の話…等々、看護学生さんが『楽しく読めて、役に立つ』情報を提供していきます。
よろしくお願い申し上げます。