あれは6年前の2月。私は看護師国家試験に落ちたことを確信した。
どうして学校も職場も自己採点をさせるのだろうか?
そんな気持ちが湧き起こるくらいには自己採点の点数が悪かった。必修が36点。ドン底に落ちたと思った
その時は同級生が一斉に受けるため、私も友達と一緒にホテルに泊まって、一緒に試験会場に行って、一緒に帰ってきた。
でも、自己採点の点数は一緒じゃなかった。
友達は優しい子で気を使ってくれるのが申し訳なかった。そんな中、私は気持ちが押さえられなくて、友達がいない隙にトイレに篭って泣いた。今までにないくらい胸が張り裂けそうで苦しかった。
東京から帰ってきての登校初日はお世話になった先生達にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。自分の部屋を解放してくれたり、合宿まで開いてくれたのに…
3月の合格発表で私の番号だけ飛ばされていることに違和感はなかった。そのまま絶望感に満たされていくことは必須だった。
そんな私が2年間の国試浪人の時期をどう過ごし、看護師になっていったかを書いていこうと思う。
次回に続きます。
ペンネーム:なゆ
ブログ: ひびろく
[プロフィール]
経歴:急性期病院の4年目看護師。過去の国試で2浪を経験。看護師になってからは呼吸器内科・神経内科を経験したのち整形外科病棟で勤務となった。漫画やゲームが好きで時々絵も描く。現在進路迷走中だが老年看護や在宅看護に興味あり。