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取り扱い注意な薬と法律【元ナースな医登販のクスリな小噺:第8回】

取り扱い注意な薬と法律【元ナースな医登販のクスリな小噺:第8回】

取り扱い注意な薬と法律【元ナースな医登販のクスリな小噺:第8回】

どうも、皆さん。

看護師歴5年・医薬品登録販売者*の『もずく』と申します。

看護師の専門知識と経験を活かし、

現在は某大手ドラッグストアで働いています。



《注* ”医薬品登録販売者”とは…》

 ・市販薬の相談に応じる事ができる公的資格 not 薬剤師

 ・ドラッグストア等で、白衣を着ている事が多い

 詳しく知りたい方は、コチラのブログ記事を読んでみてくださいね。

《薬》に関する重要な法律って?

突然ですが…

皆さんは、薬(医療用、一般用)に関する法律にどんなものがあるかご存知ですか?


法律というと、どうしても多少カタい話になって身構えてしまいがち。

ですが、“薬理学”の教科書に載っていて

看護師国試で出題される事がある上、

現場でも看護師に関係のある重要な内容なんです。

(当シリーズでも、掲載しないワケにはいきません/笑)



そんなワケで、今回は

薬に関する重要な法律』に関する記事をお届けします。

コレが基本!『医薬品医療機器等法』

最も基本となる薬に関する法律がコチラ。

かつては“薬事法”と呼ばれていたモノです。

医療用医薬品のみならず、一般用医薬品(市販薬)も

この法律によって規制されます。


“医薬品登録販売者”は、この法律に定められた職種です。

市販薬の販売に関わる専門職の1つ…なんですが、

資格の創設からは約10年程度。

新しい資格ゆえに、世間的な知名度がまだまだ低いのが現実です…。

取り扱い要注意① 《毒薬・劇薬》

『毒薬』『劇薬』とは、その名の通り

人への毒性が強い(副作用等を起こしやすい)薬のこと。

『医薬品医療機器等法』に基づいて指定されたモノです。


この分類に該当する薬は、取り扱いに特に注意が必要なので

ラベル表示や保管の方法が法律で決まっています。



★毒薬

↑『毒薬』の表示はコチラ。



保管方法にも、以下のようなルールがありますよ。↓


『毒薬』に分類される薬には


・筋弛緩剤

・抗悪性腫瘍薬(抗がん剤)

・一部の抗不整脈薬


…などがあります。

その薬の作用から、厳重な取り扱いが必要とされるモノばかり。

ちなみに、その毒性(評価基準=マウスを用いた動物実験での致死量)は

劇薬の約10倍(!)なんだとか。


そんな危険な薬なので、

紛失したり投与量を間違ったりすると

トンデモナイ事に。

(ニュースとして報道されます。よく耳にするのは“筋弛緩剤”ですね…)



★劇薬

↑『劇薬』の表示はコチラ。



保管方法のルールはコチラ。↓


毒薬とは異なり、鍵をかける必要はありません。

劇薬に該当する薬は、とにかく種類が豊富!

使用している患者さんも大勢いますよ。

 

取り扱い要注意② 《向精神薬・麻薬》


使い方次第では薬物依存の原因となってしまう薬がコチラ。

(薬物依存に関しては前回の記事をチェック!)


法律(麻薬及び向精神薬取締法

取り扱いのルールが厳しく定められています。


★向精神薬


中枢神経系に作用して、精神面に働きかける薬がコレに分類されます。

抗不安薬、催眠鎮静剤、一部の鎮痛剤などがコレに該当。

精神科はモチロン、それ以外の科の病棟でも取り扱う薬です。

(詳しくは、今後連載する”各論”で取り扱います。乞うご期待!)


★麻薬


モルヒネ、コデイン、フェンタニル等が該当。

法律によって厳しく規制されており、管理や処方にはルールがあります。↓



◎管理:『麻薬管理者』の資格を持つ医師・歯科医師・獣医師・薬剤師


◎施用・処方せん交付:『麻薬施用者』の資格を持つ医師・歯科医師・獣医師


『麻薬管理者』『麻薬施用者』の免許は、

都道府県知事から受ける事ができます。

ちなみに、看護師は麻薬に関する免許を取得できないので要注意!

(国家試験で時々出るらしいので、覚えておくと良いですよ)



★臨床現場でも要注意!!麻薬を投与する時


医師の指示により、看護師も麻薬を投与する時があります。

私自身、呼吸器内科・耳鼻咽喉科病棟(“がん”の患者さんが多い)にいた時は

麻薬投与の機会が数多くありました。


麻薬は他の薬とは違って、取り扱いには十分注意が必要です。

以下、主な注意事項をざっくりと並べてみました。↓



・カギのかかる麻薬専用の金庫に保管(カギの管理に注意!)

・注射薬は、患者さんに直接手渡さない

・使用後に残った麻薬、空アンプル、シリンジ、空容器などは

 麻薬管理者に必ず”返却”する

(使い終わってポイッと捨てるのは絶対NG!)

・使用時は、麻薬処方せんに従う。氏名・薬品名・必要量に間違いがないかチェック!



具体的な細かい内容は、所属先の病院・病棟のルールに従ってくださいね。

(麻薬の取り扱いは、どこも厳しくマニュアル化されていると思われます)


麻薬を投与した際の記録もモチロン大事ですが、

薬の作用・副作用の観察も重要です。

(詳しくは、今後連載する”各論”にて)

 

次回からは”分野別”へ!《薬理学各論》


先程から”各論”という言葉をチラチラと出していますが…

この第8回をもって、教科書で言う所の《薬理学総論》は終了!

次回からは、具体的な治療薬の働き等について分野別に学ぶ

《薬理学各論》の記事連載がスタートします。

(ここからが薬理学の本番…とも言えます)


カタカナや難しい言葉が多く出てきますが、

市販薬の話やイラスト等を交えつつ

わかりやすく解説していきます。お楽しみに~!

 

作者

名   前:もずく

SNS:Twitter  Instagram

ブログ:雑記ブログ『もずくの徒然漂流記』

【プロフィール】
生息地:三重県 北中部《田舎・山》


行動範囲:【近鉄沿線メイン】愛知(名古屋)~三重~大阪


看護師経験5年【急性期(呼吸器内科・耳鼻咽喉科)⇒回復期リハ⇒回復期リハ】

 ⇒育児しながらブログ
 ⇒某大手ドラッグストアの『医薬品登録販売者』(パート)
 市販薬の勉強をしつつ、ブログ書いたり、マンガ描いたりしてます。

挨拶&自己PR

 ・病棟看護師として働いてきた経験談

 ・国試にも出題され、臨床でも必須な『薬理学』
 ・医療用医薬品と市販薬の話
 ・身近なカラダの不調の話…等々、看護学生さんが『楽しく読めて、役に立つ』情報を提供していきます。
よろしくお願い申し上げます。

作者